オランダでの相続体験をまとめておく
※当記事は現在進行形であり、作者も学習中です。
最終更新月:平成30年(2018)7月
- オランダ法では、相続については公証人による相続宣言書(蘭語:verklaring van erfrecht)を作成する必要がある。
- 不動産売買では、売買契約書の他に公証人の公正証書を作成する必要がある。
その他のケース
日本でオランダの財産(不動産、預金など)について、遺産相続調停になっている場合は、その調停調書のオランダ語翻訳(宣誓翻訳)とオランダ裁判所による承認手続きが必要。
注意事項
オランダでは、弁護士と公証人が一つの事務所に所属して業務を行う事は珍しくない。
- 宣誓翻訳(認証翻訳)とは
- 各国の各分野の官庁が認可した翻訳者により行われる正式に承認された翻訳。 通常、原文言語と訳文言語の両方で証明されたスキルを有する翻訳者が翻訳を行い、原文から忠実に翻訳されたことを確認するもの。翻訳者は署名入りの宣誓書を翻訳に添付したり、翻訳そのものに認証印を押印したりする。例えば、日本語の重要文書を日本語がほとんど通用していない外国に持っていっても理解されないので翻訳が必要だが、その翻訳結果の内容が元の日本語文書と同じかどうかを確認する必要がある。オランダでは、 オランダの裁判所により認可された宣誓翻訳者のみが出生/婚姻証明書や卒業証明書などの日本の公的書類の認証翻訳を行う権限が付与される。
宣誓(認証)翻訳可能なwebサイト
・http://www.the-native-translator.jp
・https://www.translated.net
・日本語からオランダ語に翻訳可能な宣誓翻訳家リスト
・http://www.japansevertalingen.nl(ライデン)
・https://www.akebono.nl(ライデン)
- 宣誓翻訳とアポスティーユとの違い
- アポスティーユ (Apostille) とは、日本人がオランダで活動する際に現地で要求された日本の官公署や自治体等が発行する公文書に対する外務省による証明のこと。 「外国公文書の認証を不要とする条約」(ハーグ条約)が定めているもので、駐日オランダ領事による認証に代わり公文書に外務省、公証人役場等が実施する付箋による証明のこと。 ≫外務省 アポスティーユとは
役立つwebサイト
- https://www.notaris.nl
- 公証人についての公式サイト。相続宣言(verklaring van erfrecht)についてや遺言登録(testamentenregister)の説明や郵便番号で最寄りの公証役場を探すことができる。
よく出てくる知っておいた方がいい単語
オランダ語
akte |
公文書 |
comparitie |
裁判所での調停の「期日」と訳した。 |
erfrecht |
相続法、相続権
verklaring van elfrecht:相続宣言(書)。英語では、Certificate of inheritanceという。 |
erfgenaam |
(男性の)相続人 |
erfgename |
(女性の)相続人 |
nabestaande |
遺族 |
de nalatenschap |
遺産 |
rechtbank |
裁判所 |
registergoed(eren) |
登録物(ら)/登録財産(ら) |
successie |
継承・相続 |
testament |
遺言(書)
Centraal Testamentenregister(CTR) :中央遺言登録所 |
verdeling |
割り当て/ de verdeling en de levering:分割と配給=分配 |
volmacht |
代理権/委任状 |
英語
A vertificate inheritance |
相続財産証明書(相続宣言書:verklaring van erfrecht) |
A notarial deed |
公証証書 |
Power of Attorney |
代理権/委任状 |
当ページ制作・管理者への連絡はwebmaster(あっとまーく)oranda.infoまで。
© 2024 oranda.info
お問い合わせ:webmaster@当webサイトのドメインまで